みなさん唾液のチカラを知っていますか?
唾液はお口の環境バランスを維持するためにとても重要な働きをしています。
前回もご説明しましたが、ドライマウス(唾液が少ない人)の方は虫歯になるリスクがとても高くなります。
今回は唾液について少しお話しをさせていただきます。
1. 唾液はどこから作られるのか?
唾液は3大唾液腺と言われる耳下腺、顎下腺、舌下腺と小唾液腺から作られます。
1日に1.5リットルほどの唾液が産生されています。
唾液の99.5%は水分からできており、その他の構成成分は主にタンパク質、糖タンパク質、無機質です。
2. 唾液の役割
①洗浄作用:汚れを洗い流してくれます。
②緩衝作用:酸性に傾いたお口の中を中性にしてくれます。(歯が溶ける環境を元に戻してあげます。)
③再石灰化作用:溶けた歯を修復してくれます。
④消化作用:食べ物を消化しやすくします。
他にも色々な酵素が含まれており、お口の中を清潔で健康に保つのにとても大切な役割をしています。
3. 唾液検査でわかる虫歯のリスク
唾液の役割は虫歯予防にはとても重要です。
そして、唾液量や唾液の質は一人一人違います。
例えば、唾液量が少ない人にはガムを噛むなど唾液分泌を促すように指導したり、フッ素のうがいを指導したりします。
また、唾液の中に含まれる細菌の数でも虫歯のリスクがわかることから、
唾液の検査をすることで、問診や視診では把握できない、目に見えない虫歯のリスクを知ることができます。
それと同時に食生活や歯垢の残り方なども数値化することで、患者さんに分かりやすく虫歯のリスクを説明することができます。
そして、その情報を患者さんと共有することで、一緒にむし歯予防の対策を立てることができるのです。
実は、唾液ってすごい力を持っているんですよ!
今当院でも少しずつ唾液検査を始めています。
これからもっと患者さんにわかりやすく説明できるようにスタッフと一緒に取り組んでいくので、
みなさんも唾液検査をしてみましょう!