先週の土日は東京でインプラントのセミナーを受講してきました。
コロナ禍だったため、久しぶり(5年ぶりくらい?)の東京でのセミナーでした。
今回は、インプラントを行うのに支える骨がない患者さんに対して人工的に骨を作る勉強をしてきました。
2月に受けたセミナーは上顎洞底挙上術と言って、上顎洞粘膜を押し上げて上顎洞の中に人工的に骨を作るセミナーでしたが、
今回は色々な部位に対して水平的、垂直的に骨を作るセミナーです。
以前も書いておりますが、成功させるポイントの1つとしてインプラントを埋め込む周囲の骨がしっかりしていることが重要です。
特に前歯など審美的な部位にはしっかりとした骨と軟組織(歯ぐき)が必要で、奥歯のインプラントと比較するとやるべき処置も多く、繊細な技術も必要になってきます。
少し専門的な話にはなりますが今回のセミナーでは、
①吸収性の膜を使用した骨造成術(ソーセージテクニック)
②非吸収性(チタン)の膜を使用した骨造成術
を学んできました。
どれもエビデンスに基づく内容(論文をもとに理論が確立している内容)で
講師の先生の膨大な知識と技術に圧倒されながら、あっという間に2日間が過ぎました。
頭の中がパンパンになりました。
今回、骨造成術を学んできたのですが、それ以上に継続してセミナーを参加し、勉強しないといけないなと思いました。
最後に講師の先生が、『自分は去年よりも上手になっています。毎年レベルアップしています。』と言われていました。
常に研鑽を積み、少しずつでも上達しようとされている姿勢がとても心に残りました。
モチベーションも上げていただき、また明日からの治療に励みたいと思います。
写真は②の金属の膜を使い、骨を作った模型です。
金属の膜の下には人工の骨と自分の骨を混ぜて挿入して、膜はピンで止めて固定しています。
数ヶ月経過するとこの下には骨が出来上がり、インプラントが埋入出来る状態になります。