「親知らずが横に向いているから大きな病院で抜いてもらいましょう」
「口の中にできものがあるので、大きな病院で診察してもらいましょう」
「お薬をたくさん飲んでいるので、大きな病院で治療・抜歯をしてもらいましょう」
と言われて口腔外科のある大学病院などを紹介された方はいませんか?
でも、大学病院などは待ち時間があるし、土曜日は診療していないし…
こが歯科医院では、一般の歯科医院ではありますが、口腔外科学会の認定医の資格をもつ歯科医師が外科処置、診察をすることができます。もちろん、施設の都合上すべての外科処置ができるわけではありませんが、その場合も大学病院などと連携して治療を行っていきます。
あまり馴染みのない口腔外科という分野ですが、親知らずの抜歯、口の中にできる癌やできもの、外傷(お口の中を切った、歯が折れた)、顎骨の骨折、顎関節症(顎が痛い、お口が開かない)など歯科の中でも特殊な診療科目になります。
私は6年間、熊本大学医学部口腔外科に勤務し、口腔外科の知識と技術を身につけてきました。外科手技については一般歯科で行うような小外科手術から全身麻酔で行う大きな手術まで幅広く経験させてもらいました。また麻酔科や集中治療室で勤務歴があり、全身疾患についての知識が豊富にあります。“血液サラサラの薬を飲んでいる”“骨粗鬆症の薬を飲んでいるので抜歯できない”“抗がん剤の治療をしている”“治療するのに注意が必要な持病(高血圧、糖尿病、心疾患、腎疾患、肝疾患、膠原病、リウマチ…)がある”など体の状態を把握してから適切な歯科治療を選択することができます。お口の中から全身状態まで診察することができ、かかりつけの病院とも連携(医科歯科連携)して身体の状態を把握することで、安心して歯科治療を受けることができます。
また、全身麻酔での手術前だったり、抗がん剤開始前にはお口の中の検査やケアが必要です。手術前にお口の中をきれいにすることで、術後の肺炎や感染症のリスクを下げることができて、入院期間が短くなると言われています。抗がん剤を使用する場合は副作用として口内炎がひどくでるお薬もあります。口の中をきれいににすることで、口内炎の重症化を防ぐことができるのです。また、抗がん剤を開始すると体の抵抗力が落ちます。歯の治療が必要になる場合は血液検査等を見ながら主治医の先生と相談して、治療を行うことになります。大学病院勤務時代には私自身も口腔がんの治療を行う立場であり、受けられる手術や抗がん剤の内容にも熟知しております。唐津には歯科併設の病院が少ないと思います。大学病院の経験を生かした治療を提供することができればと考えております。
このように、口腔外科と言っても親知らずを抜いたり、お口のけがの治療をするだけではありません。お口から全身まで診察をすることができて、病気がある方でも安心して治療を受けることができるのが“当院の口腔外科の取り組み”になります。診察の際にはお薬手帳や血液検査のデータをお持ちください。全身状態にあった適切な治療を選択していきます。そして、口腔外科のある大きな病院でしか診察ができないと言われた方も、1度当院までご相談ください。大きな病院に行かなくても当院で治療できることがあるかもしれません。
当院は“地域における口腔外科の入り口”になれるような歯科医院を目指します。